みたり・きいたり 『主一人』  U   

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懐かしの済南 @ (わが青春のふるさと)

 
青島・欧風の建物
青島・風光明媚な海岸
青島のプラットホーム
 
美人列車長のお出迎え
一行 列車に乗り込む
列車の中は2階建て
 
ロビーのような車内
車窓から・馬による農耕風景
懐かしの 済南到着


   中国山東省青島・済南・曲阜へ行ってきました。

   済南は59年前、当時の南満州鉄道株式会社の兄弟会社、
   華北交通株式会社済南鉄路局に在職していた所です。
   青春の思い出がいっぱいつまっています。
   いつかは必ず行きたいと思っていました。

   ツアーの広告でコースを見たとき、飛びつきました。

   平成11年5月21日出発 晴天、瀬戸内海に架かる3大橋を空から見るのは景観です。
   関西空港から青島迄は2時間余り、意外に近いです。

   青島は、昔ドイツが開発した都市であるだけに、
   海岸沿いから小高い所にかけては当時の面影を残す
   欧風のしゃれた建物が多く有りました。
   今はこれが見どころの一つになっています。

   ホテルは4つ星(看板と並んで明示してあります)だけあって日本と比べても見劣りのしない
   立派なものでした。

   2日目は済南(チーナン)

   青島(チンタオ)市から鉄道で西へ400km。
   地図では途中に坊子(ファンズ)という町があります。
   この町で3年間暮らしたことがあります。列車はここには停まらないので、
   一目でも見ようと目を凝らしていたのですがついに見逃しました。

   後で調べたら、昔は通過地点だったのですが、
   現在はレールをつけ替えたので通らなくなっていました。

   辺り一帯は田園地帯。麦畑が延々と広がる。馬を使った農耕が見える。
   両側にビニールハウスが見えてきた。それがなんと見渡す限りに続く。
   まるで海の中を行くよう。
   野菜畑なのだ。ものすごい規模。
   ここで採れた野菜のほとんどが日本のスーパーに陳列されていると言う。
   この地帯の農家は裕福になった。

   列車はいよいよ済南に近づく。座席にじっとしておれない。
   59年ぶりの再訪に動悸がたかまる。

   済南駅到着

   すっかり様変わりしている。
   昔の面影を求めて、ホテルに行くバスの中から一生懸命周囲の風景に
   目を凝らすが、メイン道路からは新しいビルの建物しか見えない。

   自由行動ができたらいいなー                   

『主一人』 10    11年7月発行「にしうら」242号掲載

 
懐かしの済南 A (わが青春のふるさと)

 
山口県中学生の一行
これから有料道路・高速?
この道路・トラクターも通る
 
泰山・7500の石段
もう一息で頂上だ
頂上から見た「雲海」
 
泰安市のメインストリート
曲阜市で泊まったホテル
ホテルでの一時を演芸で楽しむ


  59年前、華北交通株式会社済南鉄路局に在職していたときに住んでいた街 済南。

  タクシーで夜の済南を探索。
  単独行動を計画したのですが、やはり心許ないのでガイドに同行してもらった。
  当時の勤務場所と住んでいたところは、鉄路局の構内敷地なので立入禁止。残念です。

  済南の道路は、京都に似て縦横がはっきりしています。
  済南駅に並行したいくつもの東西道路は今も変わらない繁華街。少し狭い道にはいると両側は
  居酒屋風の店がぎっしり。表に腰掛けを持ち出し大勢で賑わっている。
  歩きたかったのですがガイドに止められました。懐かしい風景です。

  昔 表通りには大きな花街や日本人向けのナイトクラブもあったのですが、
  どこだったか今は見当もつきません。

  昔は洋車(ヤンチョ=人力車)、今はタクシー。クラクションを鳴らしっぱなし、
  人混みをかき分けながら案内してくれました。 
  1時間半タクシーを乗り回して900円、チップを含めて1500円渡しました。

  レストランで夕食の時です。隣のテーブルで日本語。
  聞けば山口県阿武郡旭村佐々並中学校3年生の中国研究会のメンバー30名の一行です。
  北京・済南・泰山・上海と5泊6日の旅行中とか。地元の理解が素晴らしいですね。
  こちらはおじいちゃんグループ、エールを交換しました。

  3日目 泰山登山

  済南から泰山の麓、泰安市まで専用バスで2時間30分。

  途中で料金所を通過したのでこれから高速道路かなと思ったら、今来た道路と同じ状況。
  トラクター・バイク・自転車も走っているし時には人が横断している。

  泰山は中国5岳のトップ海抜1545m、ふもとから頂上まで7500の急な石段が連なっている。
  昔登った経験があります。
  今でもほとんどの人は5〜6時間かけて登ります。また年に一回競争があって、
  今までのチャンピオンは58分で登った と。

  私達は10年ほど前に設置されたロープウェーで登りました。それでもまだ頂上まで
  450の石段を登るんです。
  小雨の後だったので、遠くは見通せなかったものの、雲海は絶景でした。

    
  4日目 曲阜・孔子廟

  泰安市近くの曲阜市は孔子誕生の地です。

  2550年前の人、孔子の墓を見学。日本では卑弥呼以前の人。その墓や生家がちゃんとあるのです。
  中国4000年の歴史をかいま見ました。


         
『主一人』 11    11年8月発行 「にしうら」243号掲載

 
懐かしの済南 B (わが青春のふるさと)

 
 
 


  中国山東省青島・済南・曲阜のツアー参加者は15名。

  カップル4組。男性の年齢は70才前後、元気な人達です。
  ツアーメンバーの最高齢者は89才、泰山登山ではほぼ頂上まで登られました。脱帽です。

  皆さん私のように17年ぶりの中国旅行ではない。年に数回、今までに10何回の人もいる。
  見せて貰ったパスポートには出入国のスタンプがぺたぺた。
  中国を含め東南アジアが多い。旅行目的は全て観光。中国が多いのは、
  中国を知りたいからだと。懐かしくて参加した人のは私だけ。

  定年退職して年金暮らし。
  子どもは既に自立しているから遺産を残す必要はない。永年稼いだお金は自分の代で自由に使う。
  こういう考えの人達が増えているのだと知りました。
  経済大国日本と云われた頃に現役だった人達だからこの余裕。幸せな方々です。

  景気の落ち込んでいる今の現役の人達にも余裕のある将来が持てるとよいですね。

  添乗員無しの今回のツアーは、現地で中国人ガイドの案内を受けました。

  青島空港で出迎えてくれたのは女性ガイド。当初大丈夫かなと思ったのですが、
  日本語のべらべらは勿論、てきぱきした段取り、
  加えて親切な応対ぶりにはすっかり惚れこみました。

  聞けば6・3・3制を終え、大学では日本語を勉強し、
  ガイド試験に合格して今の仕事に就いたそうです。

  ガイドにもランクがあって、今回訪れた済南・泰安・曲阜それぞれには
  現地の男性ガイドが別につきましたが、5日間通してガイドをした彼女はトップクラスです。

  彼女は、昔私が知り合った中国の女性と面影が似ていました。
  あのとき種子を落としていたらこんな花も咲いていたかも知れないとの思いから、
  すっかり仲良しに…

  林小姐、多謝 再見!
       (林さん ありがとう さようなら!)

  5日目帰国

  充実した旅行を終え5月25日帰ってきました。

  5月25日帰宅。ポストに釣り鐘草の花束が匿名で届けられていました。
  翌26日は亡妻泰子の月命日です。    おこころざしを感謝します。




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