
(1998.3.9)
妻と二人だけの家族、病気の妻に代わって私が家事一切をやってきたので
「主夫」を名乗ってきました。 「主婦」の代わりだから「主夫」。
本来の主婦が亡くなり家族関係も消滅したのだから「主夫」が終わったのです。
一人になった今、これからは自分自身のためにだけやるのだから 家事とは云わない。
でも、実際の日常生活では妻の介護が無くなっただけで、
今までと全く変わらないんです。が 「主夫」してます は 終わりました。
私の「主夫」体験に、多くの励ましを頂いたこと、あらためて感謝します。
私、「主夫」を通じて大事なことを教わりました。
それは、男のくせに、女のくせに、というそれぞれの領域を示す高い壁が、
今では簡単に行き来ができるごく低いものになっていることでした。
そもそも男性・女性の区別はあっても 差別は無いんです。それを混同すると云うよりも
差別の方が強調されています。
男だから女だからと云う前に人間であり、身体の特徴を除いては全て平等なのです。
私は今一人になり客観的には寂しい立場です。しかし私には仲間が居ます。
娘の家族、「にしうら」の編集に関わる人達、
インターネットで全国から寄せられるメール友達、
朝の交通指導を通じての子ども達、勿論地域の人達みんな私の仲間です。
この仲間のつながりを保ち得る限り 私の孤独感は癒されます。
泰子は今、お骨はお墓に納めました。
一部は泰子の生家にある両親や先祖の墓地に撒きました。
そしてもう一部は、カプセルに納め私と娘の胸にぶら下がっています。
どこへ行くのにも一緒です。
幼い子供のようになった妻とともに過ごした15年間、私の体験記です。
「主夫」してます を 終わります。
本を作るにあたり、編集 校正・レイアウトは、全て娘がやってくれました。
また印刷製本は、日頃「にしうら」の発行でお世話になっている
大京印刷さんのご好意に甘えました。
皆様のご好意と励まし 本当にありがとうございました。
これからは パソコンを活かして 少しでも人々のお役に立つよう務めます。
見守ってください。 (あとがきにかえます)
平成 10年 12月 内 田 健 二
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