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エアコン ダウンした
(1997.10.13)
冷夏だろうと言われていた 今年の夏。7月には台風と豪雨の連続で 気温は低かった。
京都の大文字が過ぎた頃からは 急に暑くなり、
9月になっても 毎日厳しい暑さが続いている。
私は暑さ寒さを 自然の中で過ごすのが好きだ。
しかし年齢のせいか 今年の夏はエアコンの部屋に入るとホッとするようになった。
妻の病室のエアコンは、冬は22度夏は27度に設定して年中動いている。
だから季節感をあまり覚えないかも知れないが、夏でも汗をかかず、
背中はいつもさらっとしていて 床ズレはしていない。
エアコンのおかげだ。
そのエアコン。10数年、夜となく昼となく、
暑いときも寒いときも動きっぱなしの約1万時間、とうとう ダウンした。
なんとか修理して使おうと思ったが 費用が新品と大差がないので、買い換えた。
エアコンというのは、使う部屋の広さが決められているのに
今までは病室と私の部屋を 開けっぱなしていたので無理をしていた。
私はエアコンのお世話になるのが あまり好きじゃないので、
私の部屋のエアコンは 来客時以外は滅多に使わない。
新しいエアコンも一部屋用にして、境の扉はいつも締めることにした。ところが、締めると
「そこを開けなさい」
閉じ込められるような気がするのだろうか。
僅かに開けた隙間から私の姿を見て満足してくれている。
ここはマンションの6階 吹き抜ける朝晩の風も涼しさを増してきた。
どうやらこの夏も乗り切れたようだ。
床ずれ はじまる
(1997.10.13)
9月17日で寝たきり 15年を経過する直前にまたまた失敗したのです。
8月28日入浴サービスの時、どうでもいいのに、妻の体重が知りたくて、
私が妻を抱きかかえて体重計に載り 両側から支えていた手を離して貰いました。
独りで立てました。風袋(私の体重を含む)込みで90s。
みんなでそーっと ベッドに運び寝かせました。ところが私が妻を抱きかかえたとき、
とても痛そうな顔をした。
いつも脚を触ると痛がるので、抱いたとき、その脚が極端に曲げ伸ばしの状態になったので、
いつもより痛かったのかな 程度に思っていたんです。
その晩は食事もしないし 口も利かないんです。
お昼のことでまだ怒ってるのだと思って、何度も謝ったのですが全く知らん顔。
機嫌を直してくれるのを待ちました。
ところが3日たっても 食事も飲物も受け付けないんです。
今まで一日やそこいらは調子の悪いときも有ったのですが…
慌てて訪問看護婦さんに連絡したら とんできて頂きました。
危うく脱水症状になるところでした。
直ちに鼻からチューブを挿入しての栄養と水分補給の開始です。
どうしたんやろう
全身を詳しく点検して貰いました。尾てい骨に床ズレ間近の前兆がありました。
今年も爽やかな室温の中でサラサラの背中 この夏も乗り切れたと喜んでいたのに。
私 今まで床ズレって見たことないんです。
「病人に床ズレ作るのは介護者の責任、私は絶対に作らせない」
と自分に言い聞かせていましたから。
だから皮膚の黒ずみがその前兆であることを知らなかったのです。
それから3日目、硬貨大の床ズレになっていました。
が妻の体重を計るために 抱きかかえたとき、右手がその尾てい骨を強く圧迫していたのです。
妻にとっては激痛だったのです。それによって意識が薄れ食事もしなくなったのです。
うかつな私の行動が、また妻を苦しめたこと 後悔しています。
床ズレ治療、医師の指図をどおり 1日2回消毒と軟膏塗布を繰り返しています。
2週間たった今 表面に少し薄膜がはってきました。
床ずれができた
(1997. 11. 25)
寝たっきりになると 床ズレ対策は重要な課題です。
自分で身体を動かせない病人は、どうしても圧迫された所の血行が悪くなり、
そこに床ズレが出来易くなります。
妻の場合、いつも仰向けの姿勢なので、背中の圧迫を避け
通気性を促すための工夫をしました。
そのせいか背中の床ズレは見られないので 安心していたのですが、
尾てい骨のあたりに出来てしまったのです。
尾てい骨のあたりは、寝ている時も起こしたときも最も圧迫する所です。
気がつかないとは不覚でした。
床ズレは、油断すれば一日でなるそうですが、治るには日数がかかります。
治療は、先ずその箇所を蒸しタオルで清潔に拭き、
消毒して薬を塗ることしかなさそうなので…。
先日のことです。
いつもの通り、蒸しタオルを用意して 消毒をし薬を塗り終えて
布団をかけて手当てを終えました。
その後で用意した蒸しタオルを使わなかったことに 気がつきましたが
「ま、いいや」 と軽く考えました。
ところが、いつもは手当てのあと痛がらないのに、今回はいつまでも痛がるのです。
「暫く我慢したら痛みも無くなるからおやすみ」
と言って私は休みました。
夜中にふと目を覚ますと 痛がる声が聞こえました。
あれからずーっと続いていたのだろうか…。
「どうしたんやろ」
もう一度手当をやり直すことにしました。
蒸しタオル・消毒・薬塗布 手順通りに… 布団をかけて終わりました。
そうしたら今までの痛がりが嘘のようにぴたっと止まり、眠り始めました。
蒸しタオルを当てたか当てなかったかです。
看護婦さんは
「蒸しタオルを当てることは血行を促すから」
娘は
「ちゃんとパパ(私のこと)に手当てして呉れた 信頼感 安心したんでしょう」
と床ズレ退治 在宅介護の正念場はこれからです。
高熱が続く
(1998. 12 .10)
「健二さん その足 何ですか」
私がたまたまテーブルに 足を載せてテレビを観ていると、
ベッドから見とがめて飛んでくる 泰子(妻)の言葉です。
今はそれがありません。気力が無くなったんです。
去る10月1日、手がふるえ呼吸も荒く39度の熱。初めてのことなので、
慌てて救急車を頼み日赤に入院しました。
膀胱からパイプで直接排尿しているので、
そこから菌が侵入しやすくなり腎盂炎を起こしたのです。
3週間で退院できました。しばらくは順調だったのですが、またまた発熱。
今度は原因も分かっているので 指示を得て在宅で手当てしました。
腎臓に侵入した菌が完全には死なないで、ときどき暴れるのです。
時には41度の発熱はさすがに 苦しそうです。
解熱の座薬を注入して両わきに アイスノンを抱えさせると何とか収まりますが…
この発熱は毎日のときや 数日置いてのときと予測が出来ないのです。
度重なると心臓に負担がかかるので心配です。
そして床ズレ 蒸しタオルで湿布、消毒、軟膏塗布の繰り返し。
治療はとても痛がるのでかわいそうだけれど、心を鬼にして事務的に処置します。
発熱と床ズレのせいか、ここ一ヶ月余り食欲がなくなりました。
やむを得ず鼻にチューブを入れて 胃の中に直接栄養剤を送る方法をとっています。
体力も落ちました。
私も正直、滅入ることがあります。
が皆さんから頂く暖かい励ましに感謝しつつ出来るだけのことをしようと務める近頃です。
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