主夫とパソコン 1
初めにこの記事を書き出したのは平成2年10月、
娘が結婚して一年、私一人で妻の介護と家事一切を取り仕切り
「主夫」にもようやく慣れ始めた頃でした。
それからの5年有余は、娘の妊娠・出産を身近に知り
孫2人(良太・奈緒美)の子守りを通じて育児の体験も加わり、
「主夫」の領域を広げつつも、感情の起伏も激しく、試行錯誤の連続でした。
昨年から良太が幼稚園に行くようになったので子守りからは開放され、
今は妻の介護と家事だけの「主夫」に専念出来るようになり、
パソコンにも積極的に取り込む余裕が出てきた。
そして先頃、初心者にもパソコン操作がし易い画期的なシステム、
ウインドウズ95が登場した。
パソコンはキー操作が難しいとの先入観から一般には敬遠されていたが、
新しいシステムは手元のマウスと云うローラーをくるくる回して、
画面にある矢印を希望の窓(枠)に当てたらその窓が反応してくれるので、
文字の打ち込みを除いては殆どキー操作が要らない簡単なもの。
私は「にしうら」の編集を100%パソコンで出来るようになってから5年になる。
だからパソコン操作には自身はある。
それがもっとし易いとなれば何をおいてもほしくなる。
平成8年1月16日 ウインドウズ95を組み込んだ新機種のパソコンを入手した。
梱包を解きセットして電源にコードを差し込み、スイッチしたとたん
CMで見慣れたウインドウズ95のタイトルがメロディとともに流れてきたとき、
あたかも恋人に巡り会った時のような胸の疼きを憶えた。
早速と云うかおそるおそると云うか、マウスを操作して幾つかの窓の一つに触れる。
瞬時に展開して数多くの窓が現れる。その一つに触れると次の行動を促す窓が展開、
これを繰り返す窓は無数にあっていろんな動作が可能になる。
※窓…絵または文字で表される小さな枠 ここに矢印(または指マーク)を当てると、
思い通りに反応する。そのキメの細かさ、触れば直ちに反応する素直さ、
もう 新しい恋人に夢中 素晴らしい。
「健二さんっ」
妻の呼ぶ声 切迫した用ではない 無視
当分 ふ り ん
主夫とパソコン 2
新しい恋人 ウインドウズ95を組み込んだ新機種のパソコンNEC9821XXA10
そのキメの細かさは噂どおり。
まさに貴婦人のイメージ。
軽く触る(手元のローラー「マウス」をくるくる回して画面の矢印を目的の窓に当て
そのボタンを押すこと)だけですばやい反応は想像以上。
しかし数多くの窓の中から目当ての窓を探すのには相当手間取る。
私はマニュアル(説明書)を読んで覚えるよりも実際に触って覚える方なので
手当たり次第に触ってみる。次々に新しい反応が現れるので夢中になる。
所が 同じことを繰り返そうとするともうわからない。初めから探し直し。
私にとってこれは貴婦人どころかとんだじゃじゃ馬だった。
しかしこれを馴らしてこそ値打ちがある。それはこっちの腕次第。
毎日々々取り組んで一ヶ月、少し素直になってくれた。
しかし「にしうら」の編集を任せるにはまだ環境が整っていない、
当分は従来のパソコンと新機種の双方を操るのでウロウロの連続。
最近妻の機嫌がよくない。
今までの笑顔が減った、気のせいだろうか
「健二さんっ!」
大した用もないのに、と思いつつも厳しく聞こえる。
そう パソコンに熱中して、妻への応対がおろそかになっていた。
返事も上の空だし、身体の始末、着衣の着替え、食事、その他一つ一つ、
今まで通りしているつもりでも、配慮が欠けていた。
これでは機嫌悪くなるのも当たり前、気のせいではすまされない。
私にとって病妻を介護することの方が本命、パソコンとのつき合いは余技なのに。
余技の方に夢中になり過ぎていた。 反省
恋人に夢中でおろそかにされた本妻さん、
機嫌が悪くて当然 双方を上手にこなしてこそオトコの甲斐性。
病妻とパソコン、うまくつき合って「主夫」の甲斐性を発揮しよう。
でもね 恋人とつきあう方が楽しい も本音。
インターネット オープン
新しいパソコンを買ってから4ヶ月。ウインドウズ95の操作にもようやく慣れ、
今話題のインターネットにも接続出来た。
インターネットとは、
パソコンから電話線を通じていろんな情報を見たり送ったりするもの。
パソコンと電話をつなぎ、パスワードも取得し、仕様書通りに一つ一つをクリアしたのに
オープンしない。
始めから何回も何回もやりなおしてようやく…。
テレビで見た中高年族の悪戦苦闘そのまま。
世界中の情報が入手出来るインターネット、
外国語にはカラキシ弱い私は日本語の情報を追っかけている。
がこれを趣味に終わらせないで「にしうら」にも活用したいと思っている。