あとがき
あ と が き
2000年の昔には弥生人が鍬をふるって田圃を耕し、
平安期には時のプレイボーイ在原業平が遊んだとか。
近くには正午の号砲が鳴り響き、軍靴がひしめいた西浦町。
そして今、住宅とオフイスが建ち並ぶ平和な西浦町。
この度故秋山さんが執筆編集された『深草西浦町略史』を、
復刻するためパソコンキーに触り、
校正編集のため幾度となく目を通しながら、
ロマンにひたり現実を見つめることが出来ました。
そして、新興住宅地と言われる私達の町西浦町に、
こんなに立派な歴史が在ったことを誇りに思いました。
生前秋山さんは、この略史を一冊の本にまとめて後世に
残したい意向を度々もらしておられました。
その遺志を、秋山さんと一緒に西浦町の自治組織の発足と運営に関わってきた私、
今ここに「にしうら」の仲間とともにその役割を果たし得たことを幸せに思います。
この発行にあたっては、多くの方々にご理解とご支援を頂きましたことを感謝いたします。
表紙の題字は 秋山 菊枝様 に書いて頂きました。
「にしうら」 発刊の当初につまずきがあったとは言えここまで続けて来れたのは、
住民の方々の温かいご支援のたまものと感謝いたします。
平成7年9月には200号を数えます。
この数字は到達の目標点ではなく、一つの通過点と認識して、いつまでも、
住民の方々の目となり耳となり口となることを、力いっぱい、続けます。
私達の町西浦町 『深草西浦町略史』によって過去を識り、「にしうら」で現代を語り、
そして未来に向かってよりよくおくりたいものです。
平成6年10月吉日
「にしうら」を 代表して
内 田 健 二
表紙題字は 秋山 菊枝様 の筆です
航空写真 昭和44年秋 西浦町を上空より